7月豪雨で被災された方々に心からのお見舞いを申し上げます

ミニサボテンは黒く塗った素焼き鉢でよく育つのである

黒い素焼き鉢 育て方と管理
【100均サイズのサボテンにジャストサイズです♪】

サボテンは球体サイズに対して大きすぎる鉢に植えるとうまく育たないことが多いといいます。

また、サボテン栽培に一番適しているのはプラスチックの黒い鉢だとも言われます。サボテンを何十年も育てておいでの名人方のお手元にあるサボテンの多くが黒いプラ鉢に植えられてます。

ただ、私は思うのであります。年季のいった女子の目線でもプラ鉢は可愛くないのよ!鉢カバーつけると水管理が難しくなるのよ!

我が小さなサボテンずは黒く塗った素焼き鉢に植えてます。どんなに小さくても寄せ鉢にはしません。それでちゃんと育つのか?という話です。

鉢タイプ別一長一短

サボテンは土が温まらないと根を伸ばしにくいです。黒い鉢は鉢の側面に日が当ることで鉢内の温度が上りやすいためサボテン栽培に最適と言われます。

黒くすることで鉢が発熱するわけではないので、室内でサボテンを愛でたい方はお好きな鉢に植えられたがよろしかろうと思います。

プラ鉢

長所:安い 軽い
短所:サボテンに対して土が多過ぎるとなかなか鉢が乾かない 中が蒸れて根が傷むことがある

プラ鉢はある程度大きく育って体力のあるサボテンには最適だと思いますが、育て慣れてなくて水やり加減が分らないときはちょっと怖いところがあります。

「鉢の表面が乾いたらたっぷりやってね~」なんていう無知な店員さんの言葉を信じてせっせと水やってるとあっという間に腐りそうだ。

鉢の側面からの水分蒸発がないことを補うスリット入りの鉢がよく使われています。

スリット鉢は通気性が良好で底に水が溜まりにくいのでサボテン栽培ではよく使われています。素焼きの鉢に比べて入る土の量が多いです。

ポリポット

長所:安い 軽い 土がよく温まる 惜しげがない
短所:鉢を持つと中の土が動いてしまう 貧乏臭い

苗ものが入っているふにゃふにゃ柔らかいポットです。日なたに置くと土がよく温まります。

惜しげがないという点においては右に出るものなしだと思いますが、土が動いてしまうのが致命的です。植物は土が動くとストレスになって成長が遅くなります。最初の根出しのために動かさずにつかう分にはいいですが継続的に使うのはお勧めできない。

塗り鉢(釉薬がかかったもの)

長所:見た目がきれい
短所:水はけに問題あり

可愛いタイプがたくさんあります。サボテン本体がかわいいからおしゃれな塗り鉢を使いたくなりますわな。

塗り鉢は濃い色のものであっても鉢の乾きはあまりよくありません。

また、底がぺたっと平べったいデザインの塗り鉢は底穴があっても水が抜けにくい欠点があります。

素焼き鉢(硬質ドイツ鉢含む)

長所:通気性に富む 形が可愛い サイズが豊富
短所:肥料分が流れ出しやすい プラ鉢に比べて割高 鉢の中心が温まりにくい(とされている)

なんといっても直径3センチの1号からあるので、小さいサボテンでもジャストサイズで使えます。最初に載せた猩々丸は1.8号(直径5.5センチ)に植えてあります。

ただ、2号以下のサイズはそこらのHCではまずお目にかかれないので、取り寄せ送料が高くついてしまうのが最大の欠点です。

素焼き鉢は鉢の側面から水分を蒸発するので過湿になりにくい長所がありますが、蒸発するとき気化熱で鉢の中の温度を下げてしまうといわれます。

確かに何も塗ってない素地の素焼き鉢(特にドイツ鉢)は水やり後に日なたで触ると意外なほど冷たいことがありますから、直径2センチのちびサボを3号の鉢に植えて直射日光を避けて大事に大事にしているとなかなか育たないかもしれない。

黒く塗った鉢はよく育つ?

タイトル画像を7月19日に撮影しましたが、それから約1ヶ月半経過した現在の比較をしてみます。

前列の小さいのが1.8号、後ろ4つは2号の鉢で日よけほぼなしの屋外管理です。

素焼き鉢

黒くないのも混ざってますがご愛嬌ということで。これが1ヵ月半で

撮影距離が微妙に違ってますがどの子もひと回り大きくなりました。右後ろの麗蛇丸の花は7月19日のつぼみとは別の花です。青い鉢の高砂と右手前のすみれ丸以外は固まる砂出身です。

高砂は8月はじめまでは暑くて休眠していましたが、気温が下がり始めたここ1週間でまた成長しはじめました。

弟子1号
弟子1号

1.8号の豆鉢を日よけなしとか鬼畜だね

リリィ・ホー
リリィ・ホー

ちゃんと育ってるから文句はあるまい

我が家には1.5号で日なたにいる子もいるのだ

素焼き鉢を塗ると通気性に問題があるかなと思いましたが、水やりした直後に鉢を触るとしっとりと湿っているので、鉢の側面蒸発はちゃんと行なわれています。水やり1時間後くらい経つと鉢の側面がかなり温かくなるので、気化熱問題もクリアできているようです。

1.8号とか1.5号などの極小鉢を日よけなしの環境に置いたらあっという間にからっからに乾いてしまうかも…とちょっと思いましたが、案外そうでもなかった(笑)

黒く塗るなら塗料は何がいい?

素焼き鉢を塗るのによかったのはチョークボードペイントの黒とアクリルガッシュの黒でした。

チョークボードペイントは変なにおいもないしすぐ乾くうえにてからないので良かったです。通気性問題なしです。

ただ、鉢同士がぶつかるとはげやすいのと使った後ビンの口をキレイにしておかないと次に使うときふたが開かなくなるのが欠点。

アクリルガッシュはすぐ乾くし艶がないので鉢に塗るのに最適です。画材だとターナーのものが上等ですが、鉢に塗るだけだからサクラのもので十分。

通気性もそれほど損なわれませんが、やや薄めに溶いたほうがいいと思います。

100均にあるアクリル絵の具でも使えますが、こちらはてかりが気になるのと完全に乾くまでに少々時間がかかります。

鉢の色って生育に関係する?

アクリルガッシュの黒が切れてしまったので、試しに他の色も塗ってみました。

結論からいうと極端に生育が悪くなることはないのですが、鉢の温まる時間に差が出ます。

濃い色なら違いはあまり出ないんじゃないかと思いましたが、意外なことに紺色と黒とでは差があります。赤く塗った鉢は見た目ほど温かくなりませんし黄色にいたっては黒鉢が相当熱くなっているのに冷たいままでした。

というわけで、試してみてませんが白い鉢はサボテン育てにはかなり向かないだろうなと思います。

素焼き鉢1.5号だ1.8号だを見ると、こんな小さいものに植えて育つ気がしないかも知れません。でも、どうやら大きすぎる鉢にぽつんと植えるよりはるかによく育つようです。

思うに、サボテンって子たちは根が鉢の側面に触れると安心して育つようにできてるんじゃなかろうかと。

塗るのは手間なので面倒ですが、小さいサボテンがジャストサイズの鉢に収まった姿の可愛いことときたらネコが眉間から出す癒し光線と同等の威力がありますよ(笑)

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