サボテンの植え替えは春から梅雨入り前までが適期です。我が家のサボテンずもおおむね植え替えが終わりました。
しかし、適期に植え替えたのになんだかその後が芳しくないことがあります。植え替え失敗した??とオロオロしたりして。植え替えたもののなんだか心配な状態の原因と対処法を考えてみます。
普通どれくらいで育ち始める?
サボテンは植え替えて1週間経たないうちに新トゲを出し始めることもあれば植え替えて半年経ってもほとんど大きくならないこともあります。
これは昨年親から外した青王丸。1センチ少々で1.8号のミニ鉢に植えてあります。
去年は1.5号の鉢に入っていましたが球体自体はほとんど大きくならずにひたすら根を伸ばすに専念したようで、抜いてみたら鉢っぱいになっていました。球体サイズが小さいので根をあまり切らずに大きめの鉢に植え替えました。
3月半ばに植え替えて環境や種類にもよりますが3ヶ月くらいは乾かし過ぎないように管理しながら様子見推奨です。根が出たかどうか気になって抜いてしまうとさらに発根が遅れますから、じっと我慢で極力動かさないのがお勧め。
植え替えのタイミングとして、鉢から抜く前に張りが出かけているくらいの時の植え替えだと早めに目を覚ますようです。
逆に前の年にあまり大きくなってないものはなかなか目を覚まさないことが多いです。
本当に育ってない時に考えられること
サボテンをお星様にしてしまう原因の多くは水やりですが、サイズが小さいと植え替えが原因になることも実は少なからずあります。植え替えたことで調子を崩したのか、植え替えなくてもいずれダメになったのかはよく分らんのですが。
乾かしすぎている
根ぐされを恐れて水やりを控えすぎると根がからからになってしまって出にくくなることがあります。
対処法⇒ メネデール浴を試してみる(根は切らない)
土が合わない
今まで植わっていた土と植え替えの土のタイプが異なると育たなくなることがあります。
たいていのサボテンはやや酸性に傾いた土を好みますが、鹿沼土ほども酸性度が高いと育ちにくくなります。また、自生地によっては腐葉土やピートモスなど有機分の多い土を嫌う種類があります。
育ててみた印象では、旧ノトカクタス属(青王丸や小町さんファミリー、ヘルテリーなど)はごく小さいうちは有機分のあるなしがあまり影響しませんし、雪晃やポピュラーな種類のマミラリア属はアルカリ分を嫌うためパーライトや薫炭を混ぜると機嫌をそこねることが多かったです。
対処法⇒土のタイプを変えて植え替え 何がいいか分からないときは小粒の赤玉土にできるだけ小さいサイズの軽石を5:5くらいの割合でブレンドしておけばだいたいOK
土の中が温まらない
サボテンは温度差で根を伸ばすと言われますが、鉢が大きすぎたり室内で管理していたりすると土が温まりにくいため根がなかなか伸びません。
対処法⇒昼間は屋外に出して鉢に日をあてる
薬害
ネジラミ防除のためにオルトラン粒剤をまいたり植え替えの鉢底に入れたりしますが、根が弱い種類は薬の成分を嫌って根を出さないことがあります。
対処法⇒抜いて土の総とっかえ
色が変なんですけど
買ってきた時はきれいな緑だったのになんだか色がおかしくなってくることがあります。日焼けの場合もありますが多くは心配しなくても正しく管理していれば元の色に戻ります。
ただ、中には早急に対処しないと手遅れになってしまうケースもあります。
なぜ色が変わってしまうの?
青々としていたサボテンの色が赤黒く変わってしまう原因はストレスといわれています。
ただ、すべてのストレスがサボテンにとって害になるわけではなく、少しストレスがかかる時期を経て花芽をつけるものも多くあります。
そのうち戻る変色
ギムノカリキウム属の麗蛇丸はよく色が変わる代表格です(笑)冬の間、室内管理でしたが水をかなり切っていたのでこんな色になりました。
多くのサボテンが冬場の寒さにあたると赤紫色に変色します。
この麗蛇丸は直射日光にがんがん当てると日焼けしてしまうので半日陰管理ですが、このおどろおどろしい色でも新トゲをあげてきています。少々時間はかかりますがそのうち戻りますし、戻りが悪くても問題なく育ちます。
植え替えた後で色が変わってしまうこともあります。これは新しい環境に慣れてないためなのでいじらずに管理していれば元に戻ります。
また、色が戻らないまま根を伸ばすこともあるので、植え替えて何ヶ月か様子をみて、ぐらぐらしないようならあまり心配ないでしょう。
要注意の変色
ギムノカリキウム属の緋花玉です。濃い緑が本来の色ですが、買ってきた時からカイガラムシがついていてどんどん赤黒く変色しながらしぼんでいき、手を尽くしましたが助けられませんでした。
小さいサボテンが調子を崩して変色するときは「みるみる弱る」という感じがすることが多いです。買うときにカイガラムシがついてないかよく観察することが大事だなーと思います。
コブが長く柔らかいタイプのサボテンで、コブが黄色くなって広がるときは根腐れを疑ってください。
日焼けも黄色くなりますが、日焼けの場合はコブの底は緑のままのことが多いです。(人間の日焼けと一緒で出っ張ってるところがより焼ける)。 また、白サボやトゲがみっちり生えたものは日焼けしにくいです。
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