サボテンの植え替え適期は3~5月、真夏は植え替えには向かない時期です。というのがサボテン育成のセオリーです。
そんなことは百も承知なのですが、そうは言っても真夏でも鉢を換えたいことだってあります。そういう時どうするか。鉢増しという手段があるじゃないか!
我が家に最初にやってきた48円ずのひとりのブカレンシスが絶賛根詰まり中なんです。人間が詰まったら武田漢方便秘薬とかスルーラックなんかを飲めば解消するかも知れんけど、サボテンに便秘薬は効かん。つか、根詰まりは便秘ではない。
思いいれのあるサボなので、気温37度に迫ろうかというくっそ暑い日でしたが鉢増しを行ないました。
そもそもなぜ真夏の植え替えが良くないか
サボテンと聞くとアリゾナ砂漠ににょっきにょっき立っている巨大な柱サボテンを連想する人が多いためか、サボテン=暑いところが原産地というイメージがあります。
しかし、流通しているサボテンの多くが日本の夏よりはるかに涼しいところに自生しています。日本の夏、特に今年みたいな猛暑はもともとの性質に合わない生育環境ですから、サボテンとしても「うっしゃー!育ったるぜぇ!」という気分にはなりません。
サボテンの植え替えは根を切り詰めて行ないますが、小さいサボテンにとって新しい根を出すことはけっこう体力を使います。合わない生育環境の中で根を出す気力がない小さいサボテンは弱る一方になってしまいます。
真夏の植え替えはNGというのはこういう理由です。
根詰まりブカレンシスの鉢増し
我が家で一番凶暴で攻撃力が高く、触るとけっこうな確率で流血してしまう禍々しい奴です。
今年春の植え替えの時、痛いのがイヤだという理由で植え替えてやらなかったため、根詰まりするのは当たり前っちゃ当たり前でした。
抜いてみる
今年3月はじめのブカレンシス
3号鉢に植えてあります。うちに来た4年前は金平糖より小さかったのにまあ大きくなったもんだ。
なんてことを思いつつ半年経過
ひと回り以上でかくなっていよいよ凶暴さが増してます。不用意に鉢を動かそうとすると必ず血が出る(涙)ただ、最近水をやったときの雰囲気がなんかおかしいので根詰まりしてるな~と。
で、ぶっこ抜きます。鉢を叩いたくらいじゃ抜けやしねぇ。ゴムの園芸手袋くらい楽々貫通して刺してきやがります。サボテンを抜くときは皮手袋が推奨されますが、我が家はちびサボだらけなのであんな無骨なものつけてたら作業ができません。
案の定。かっちかちです。君、よく頑張ってたね。
鉢増しは根を切らない
鉢増しとは鉢のサイズを大きくすることです。鉢増しするときは根鉢を崩さずに植えることもありますが、私はサボテンの鉢増しの時は半分くらい崩して植えます。
崩す理由は、そのままぽこっと入れると新しい鉢の深さが足りなくてほとんど土が入らないことがあるからです。この古参ブカレンシスはまあ見事に固まっていて、少々もみもみしたくらいじゃ崩れませんでした。
今回は3号鉢からの鉢増しなので4号くらいの鉢が良かったのですが、適当な鉢がなかったので多分5号くらいの鉢に植えてやりました。
鉢底石がありませーん
発泡スチロールちぎって入れたらいいよ
来年はどうする?
大きい鉢におさまった古参くん。よしよしこれで鉢を持つとき血ぃ出さずに済むぞ。
今回、根を切らずに鉢だけ大きくしたわけですが、来年春の植え替え祭りの時にはひと回り小さい鉢にしっかり根を切って植え替えようかなと思います。鉢減らしですな。
鉢増しはよほど寒い時期以外ならいつでも出来ます。鉢がきゅうくつそうだけど植え替え時期じゃないし…という時にお勧めです。
コメント