白檀(紐サボテン)をもりもりの花盛りにする育て方

育て方と管理
【100均サイズのサボテンにジャストサイズです♪】

にょろにょろ長くてたくさん仔を吹き、春になるとオレンジの花をいっぱい咲かせる紐サボテンの白檀。メルカリやラクマに子株が出品されてるのを見かけます。

白檀は管理が楽で簡単に根づくので初心者向けサボテンの代表だといわれます。放っといても勝手に育つというのがあながちウソじゃないくらい。

ただ、管理を間違うとつぼみが少なくなったり子株があまり出なかったりします。白檀を鉢いっぱいにあふれさせててんこ盛りの花を咲かせるコツについてです。

白檀の尋常ならざる強さ

白檀 Chamaecereus silvestrii アルゼンチンの固有種

なぜか自生しているのを発見されてない謎のサボテンです。英語圏ではピーナッツサボテンと呼ばれています。

日本の気候によく適応するので暑さ寒さに強く、どうかすると道端に野良で生えていたりします。子株は外れやすく、土に転がしておけば簡単に根付いて増えます。

白檀は非常に強いサボテンでちっとやそっとじゃ枯れません。…と聞き及んでいましたが、それが大げさじゃないと実感したことがありました。

5月の末か6月あたりだったと思いますが、4センチくらいの子株がひとつ外れまして、屋外に置いた棚をどかさないと取れない暗い隅っこに転がり込んでしまいました。

取るに取れないのでそのままにしていたらいつか子株のことを忘れてました。

10月の半ばにその棚を動かしたところ、なんと転がり込んだ子株は枯れもせず外れた時のまま青々としていたのであります。今年の激烈猛暑を平気な顔でやり過ごすとは、恐るべし白檀の子株!

白檀もりもり作戦始動

仔は何本あればいい?

鉢からあふれかえっている白檀を見ると10本20本寄せて植えてあるように見えるので、メルカリなんかで買うときは出来るだけたくさん出品されているものを選びたくなると思います。

これは現在の我が家の白檀です。30センチくらいのボウル型の鉢からあふれてますが、もともとは5センチくらいの仔が6本でした。

白檀は増えるとなったら爆発的に増えます。4センチ前後の1本の仔が1年で3号鉢いっぱいになったりしますから、たくさん植えつければいいというものではない。たくさん植えると増えすぎて始末に困ると思います。

白檀に適した土は?

白檀は観葉植物の土くらい水もちのいい土を使ったほうが調子がいいです。けっこうな肥料食いでもあります。うちではほぼ赤玉土だけにして元肥にマグアンプをしっかり目に入れてあります。

画像の白檀は終わりかけの花がひとつついた状態で買ってきました。すぐに市販のサボテンの土に植え替えたのですが、その年はあまり子株も出ずに終わりました。どうやら肥料分の少ない水はけのいい土はあまり好まないようです。

植え付けのコツ

植え付け時期は春~夏までが適しています。冬越しまでにしっかり根を張らせるのが第一ポイントです。

子株を植えつけるときは、まっすぐ立てずに斜めにして植えた方がよく仔を吹きます。まっすぐ立てて植えると根元にばかり仔が出やすいみたいです。

長さが10センチ近くある長い仔はいっそのこと横に寝かせて根元だけ土をかぶせておいたほうがたくさん仔を出します。

置き場所と水やり

花盛りのもりもりにするためには日当たりがいいことが必須です。白檀は成長が早いぶん徒長もしやすく、室内に置いたりして日照が足りないと先端がどんどん細くなってひょろっひょろになってしまいます。徒長すると花が付きにくくなります

水やりは鉢土が乾いたらしっかり。少々やりすぎても足りなくても育ちますが、水が過ぎるとにょろにょろ長くなりやすく、乾かしすぎるとネジラミがつくことがあります。

冬も屋外!

寒くなってくるとそろそろ屋内に取り込まないと可哀想~と思うかもですが、花をたくさん咲かせたければマイナス5度を下回らない限り屋外で管理してください。

弟子2号

…鬼だぁ。

リリィ・ホー

獅子は子を千尋の谷に落とすと言ってだな(違)。

真冬に外に出されている白檀は色が赤紫に変わってすんごい寒そうなのですが、めいっぱい寒がらせた方がつぼみをたくさんつけます。春~夏までに植えつけてしっかり根を張らせたいのは寒さに耐えさせるためです。

冬場の水やりはほぼ断水で構いません。

鉢が小さくなったら?

白檀は生育旺盛なのですぐに鉢がいっぱいになります。

となると、大きい鉢に植え替えだーってなるのですが、普通のサボテンみたいに根をほぐして短く切って…なんつーことをしていたら仔が外れまくって収拾がつかなくなります。よって、鉢増しします。

生育期の鉢増しならふた回り大きくても大丈夫ですが、冬が近づいている時期なら一回り大きいくらいの平鉢が無難でしょう。

慎重に鉢増ししても仔は外れます。生育期の白檀は仔が外れると新たな仔を吹くので、多少外れてすかすか風通しが良くなってもじきにもりもりになります。

やらしいほど増えて春には目を引く鮮やかな花を咲かせる白檀。100均でも時々みかけます。世に言う『サボテンはあまり手をかけなくても育つ』とは、白檀のことを言ってるのではなかろうか。

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