花がついた状態のサボテンがお店にならんでいることがあります。奇怪な見た目に似合わない可愛い花に惹かれてつい買っちゃったという人もいるでしょう。
ただ、大変残念なことに花つきで売られているサボテンの中には造花がぶっ刺してあるものもあります。サボテンとて生きてる植物、うまく育てれば自前の花が咲くのに造花を刺されてるのは可哀想です。
お店で見かけた花がついたサボテンが本物の花かどうかの見分け方です。
これは造花じゃありません
インテリア雑貨のお店などでもよく見かけるサボテンにこんなのがあります。
赤のほかにオレンジ、どピンクに黄色と実に色とりどりな塊が柱サボテンの上に乗っかっています。あまりに鮮やかなので造花みたいに見えますが、これは瑞雲丸というギムノカリキウム属のサボテンの斑入り種が三角柱という柱サボテンの台木に接ぎ木されたものです。
こういう色鮮やかなサボテンは光合成ができないので自分の根で成長することができません。そのため接ぎ木されますが台木の三角柱は寿命が短くて頭より先に腐り始めてしまうこともあります。
台木が腐ったらどうしましょうですが、他の台木に継ぎなおすしか手段がなく、それもそんなに簡単なもんじゃないので諦めた方が早い(涙)
このサボテンは直射日光に当てると日焼けするので、ほぼインテリア観賞用サボテンの扱いです。
造花かどうかの見分け方
花が咲いてるサボテンがたくさんの画像ですが、ここに写っているいるものはほぼすべてが造花が刺してあるものです。
サボテンは小さな花をたくさんつけるものや大きく見事な花をつけるものまで、いろんな顔の花をつけます。ただ、花期が短いので本物の花が咲いている状態をみたことない人も多いでしょうね。
花つきで買ってきたうちのはどっちなんだろう…
かさかさした手触り
サボテンは水気の多い植物です。ですから花もみずみずしい手触りをしています。花を触ってみてドライフラワーみたいな手触りだったら造花の可能性が高いです。
青い花
サボテンの花には青い色素がないので赤みのない青い花が咲いていたら100%造花です。
5センチくらいの高さの柱サボテンに花
柱サボテンの多くは1メートル以上育たないと花をつけません。小さな鉢の柱サボテンに花がついていたら造花だと思って間違いありません。
新しいつぼみを出さずに10日以上咲いたまま
マミラリア属のサボテンは花の冠みたいにぐるっと一周の花をたくさんつけて比較的長く花を楽しめますが、一つひとつの花は1~3日でしぼんで新しい花が次々咲きます。
買ってきた時より開くでもなく閉じるでもなくずーっと動きなく咲いたままだったらおそらく造花です。
サボテンの育て方や種類をいろいろ調べたり現物を見たりしていると、顔を見ただけでおおよその属が分かるようになります。ですから、この種類にこんな色の花は咲かないとかこんな花の付き方はしないということが分かるようになります。
刺してある造花は抜いても大丈夫?
こんな花が咲くんだー♪と思ってたサボテンが実は造花がぶっ刺してあるものだったらちょっと切ないと思うかもですね。
ちゃんと自前の花を咲かせてやりたい!と言う時は抜いちゃってください。
刺してあった穴が開いてると思いますが、風通しよく面倒見ていればそれほど問題はありません。サボテンが育って大きくなれば目立たなくなります。ただ、本来開いてないところに穴が開いているので、頭から水をかけるのは控えた方がいいでしょう。
買ってきた時の造花より数段きれいな花が咲くかも知れません。楽しみですね。
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